2016年05月09日

10周年記念イベントのお知らせ A

6月4日(土)に開催を予定している10周年イベントの続報です!
当日は8周年のときに好評だった写真撮影会を再びおこないます!

今回も
・藤が丘にあるレーザー加工機を使ったオリジナル雑貨やセレクト雑貨を取り扱うK.452さん
・岐阜で活動されているフォトグラファーMARCHEさん

とのコラボ企画となります!!

これまでにinthedogでトレーニングを受けていた方限定で
個別での撮影会をおこないます。
写真は2L判サイズの写真を3点に合わせてK.452さんに作成して頂いたinthedogのオリジナルフォトフレームも付けてお渡しします。

8周年のときに参加できなかった方、この二年で家族が増えた等で新たに写真を撮りたい方に!
フォトフレームは前回と異なる仕様となっており、撮影も前回から変化をさせていますので、前回からのリピートも大歓迎です!!

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こちらは8周年のときに撮影してもらった写真とフォトフレームです!

開催日: 6月4日(土)
撮影時間: 10:30〜20:00
撮影時間: ひと家族20分
料金: フォトフレーム、2L判の写真3点と合わせて税込4500円
※写真とフォトフレームは後日お渡しとなります。

撮影は予約優先でおこないます。もしも当日、時間空いていれば受付可能です。
予約に関しては電話かご来店で受付します。
希望するおおよその時間帯をお伝え下さい。
犬同士の相性や予約の都合によりご希望の時間から多少ズレることもあります。
また当日も多少時間が変更してお待ち頂く可能性があります。ご了承ください。
予めご了承下さい。

Tel:052-778-0211

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5月10日(火)11:00より撮影会の予約を受け付けます。
皆様のご連絡お待ちしております!

尚、この日だけの特別セールやイベントも企画しております。
こちらもまたブログでお伝えしていきますのでお楽しみに!!

事前の申し込みは定員に達しましたので終了しております。
当日こちらの時間が空いていれば飛び込みで参加できるかも?!
posted by 安田和弘 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | inthedog

2016年05月03日

芸は身を助ける

トレーニングに通う飼い主さんはそれぞれ目的が異なる。

パピーを迎え、将来良い子に育てたい。
通うことで犬に継続的な社会化をさせたい。
問題行動があってそれを解決させたい。
犬という動物を学びたい。
犬との暮らしをもっと楽しみたい。

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自分としては共通して、犬との暮らしをより豊かにするお手伝いしているつもり。そんな十人十色のトレーニングだけど一番登場回数の多い道具といえばやっぱりクリッカー。
時に目的をもって、時にお遊びで。犬に様々な新しい行動を教えるための便利ツール。

〇〇な行動にお困りのあなた!こんな行動教えたら役立ちまっせ!
〇〇を怖がる子にはこんな行動を教えてみたらもっと自信がつくんじゃない?

そんなお話から新しい行動を教えてみよう、みたいな流れになる。で、無事に行動を犬が頑張って覚えてくれました!とここまでの流れは良い。ただ問題はその教えた行動を本当に暮らしに活かせているかというところ。今回はその辺の分かれ目について。

例題として「首輪に犬自ら顔を通す」という行動を新しく教えるとします。
普通の首輪だと顔から通すくらいの余裕のあるサイズだと散歩へ行ったら抜けてしまう。便利な道具はあるもので下記写真のような顔から通しても抜けない首輪があります。

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この道具は犬が後ろに下がる動きをした瞬間、部分的に首輪が閉まる動きをするため抜けることがない優れもの。ヘッドが浅く首輪が抜けやすい柴犬などにはお勧めの商品です。
と、商品紹介はこの辺にしまして。

散歩へ行くとき首輪を付けようとすると逃げる。実はけっこう多い相談。散歩は好きなんだけど、捕まって身体を拘束されるのが嫌い。それがこじれると犬は意地でも来なくなる。そんなときに犬が自ら首輪に顔を通してくれたら?そりゃ飼い主からしても楽だし、犬としても楽しく散歩へ行けるってことで悪い話じゃない。
そんな訳で、見事トレーニングで首輪に顔を通すように犬が覚えてくれました!それ以降散歩へ行くときにも逃げなくなって大助かり!という飼い主さんもいれば、結局練習するときには顔を通してくれるのに、いざ散歩へ行くとなると何故か上手くできない、という飼い主さんもいる。
この違いはどこにあるか。
それはトレーニングの計画性と、犬の学習の理解、後はハンドリングだと思う。

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トレーニングには計画性がいる。首輪を通すことを覚えたら次は場所を変えてみたり(玄関や庭)、姿勢を変化させてみる(飼い主が座る、立つ)それも出来たら今度は決まった時間以外にも抜き打ちで練習してみる(犬が寝ているときに呼んでいきなり始める)
そうやって様々な状況でも出来るようにする。いわゆる般化トレーニングを重ねていく。

後は犬の学習を理解すること。よく練習ではオヤツをあげるのに何故か本番(散歩へ行くとき)にはあげない方がいる。本番でこそオヤツをあげるべきなのに。また、覚えたての行動に苦手意識を混ぜるのも厳禁。例えば捕まえて苦手なブラシをしたいからと新しく覚えた行動を使ってしまうといったこと。追々やるならともかく、最初はやはり嬉しい結果のときにこそ使うようにしておきたいところ。

そしてハンドリング。首輪に通すという行動のポイントは、飼い主からは首輪を犬に近づけないこと。あくまで犬が自ら顔を通すという所が重要。けれどお散歩に行くときはその間を待てず、つい焦って首輪を犬に近づけてしまう。で、犬はそれに焦って首輪から逃げる。最後は無理矢理、騙し騙しに付ける。そうして次の機会からは犬は警戒し空気を読んでしまい、また騙し騙しという悪循環。

このように考えるとトレーニングを物にするためには努力と忍耐が必要です。そこを気を付けないとせっかく教えた行動も一芸止まりで終わってしまう。
芸は身を助ける。
この言葉の通りにするために、目の前の結果に焦らず計画的な練習をしていきたいものですね。ドッグトレーニングの醍醐味は努力が実った瞬間を実感できた時だと思うから。





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おまけ
こどもの日にちなんだ一芸です(笑)


posted by 安田和弘 at 19:28| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年04月28日

10周年記念イベントのお知らせ ➀

皆さま、発表が遅くなり申し訳ありませんでした。
10周年記念イベントの開催日が決定しましたのでお知らせ致します!

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6月4日(土)11:00〜
開催決定です!詳細は追ってupしていくのでお楽しみに!!

いよいよ10年・・・。感慨深い年ですね。
良いイベントにできるよう仲間と共に頑張ります!



posted by 安田和弘 at 18:26| Comment(0) | inthedog

2016年04月15日

臨時休業のお知らせ

臨時休業のお知らせです。誠に勝手ではありますが、

4月21日(木)・22日(金)を、
所用によりお休みさせていただきます。


※4月20(水)も定休日のためお休みです。
※23日(土)より平常通り営業いたします。

この週のオリジナルクッキーは23日(土)13:00〜の販売になります。

尚、本年のゴールデンウィークは通常通り営業します。

皆様にはご不便をおかけしますがご了承の程よろしくお願い致します。

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posted by 安田和弘 at 19:02| Comment(0) | inthedog

2016年04月05日

犬の緊張感はどこからくるの? 後編

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動物病院で犬を緊張させない工夫。前回のブログの続きです。
今回は写真と内容には一切関わりありません。春爛漫の桜をお届けします。

「○○ちゃ〜ん!大丈夫だよ、大丈夫〜!すぐに終わるからね〜!」

やや高音な声で犬に話しかける。動物病院の診察台の上でたまに見られる光景。実際に見ると必死に暴れる犬を飼い主なり看護師が抑え込んでいたりする。診察するときに犬を動かず固定する持ち方を保定といいますが。

結論から言うと、自分は保定の際には基本声をかけない派。なぜ声をかけないか。犬からの信頼というのはどんなことか。今回はそんな話。

まず大前提として、犬は言語によるコミュニケーションには頼らない動物。
当然大丈夫という言葉の意味は分かりません。犬にとって大丈夫かどうかの判断基準は、その環境が普段と違うかどうか、差し迫った脅威が近くにあるか、また飼い主の様子が普段と違うかどうか、そういう情報から現在の状態が安全か危険かを判断してたりする。

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言語によるコミュニケーションはしなくても、言葉と出来事を関連付けることはできます。例えば「お散歩」という言葉の後に、外へ出かけることが繰り返し続けば、「お散歩」と言われると外へ行けると喜ぶようになる。

では病院で診察中に言われる「大丈夫」はどうか。大丈夫と言われた先に怖がりる犬には救いが来ない。
大丈夫と言われたのに、その後にも怖い体験や時間が続いてしまうと、その言葉、その人の信頼は失われてしまうように思う。そうなると「大丈夫」という言葉は犬を不安にさせる合図となり、声をかける度に犬の不安感は大きくなってしまう。

病院での治療や保定なんて大したことじゃないって印象付けたいわけだから、こっちも普段通りにしている方が違和感ないだろう。犬の不安を取り去ろうと普段と違った雰囲気で犬の傍にいたら、その人に安心感を感じられなくなってしまう。犬が困ったときこそ、飼い主は動じずいてほしい。
自分が犬を保定しているときは必要以上に声もかけない。ただ保定を終えた瞬間は愛情を込めて声をかけたり褒めたりする。そのとき多少オーバーなリアクションになっても問題ない。

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保定をするときに大切なのは、犬にいつからいつまで我慢する必要があるのかを教えることだと思っている。
保定をしているときは犬が暴れない限り、なるべく力を入れず脱力して優しく包み込む。このとき犬に身体が密着している面積は大きいほうが良い。犬が暴れるときも抑えるというより、身体を固めて固定する方が犬が落ち着くまでの時間は短くなりやすい。
そして処置が終わり保定を止めるときは一気に解放してあげる。我慢をする時間はこれで終わりだよ、の合図として。このとき終わりを強調するためにオヤツを使ったりするのがお勧め。

ここからは病院でのハンドリングに限ったことではないけれど、
どうしても保定をするときは犬は少なからず緊張感を感じてしまう。でもその緊張感の出所が飼い主に対してであれば犬は悪くならないように感じている。
緊張感の出所が飼い主ではない何かになってしまった時が問題。具体的に言うと散歩中に他の犬に高反応してしまう犬をハンドリングしていたとする。そのときに飼い主が犬に対してプレッシャーをかけたとする。例えばマテの指示。そのとき犬が飼い主の指示に対して緊張をしているのならば悪くない結果にできる。
ただ同じようにマテの指示をかけた場合に、近づいて来る犬に緊張をしている状態になった場合、たいてい犬は指示を守りきれず相手の犬に対してなんらか反応をしてしまう。こうなってしまうと飼い主の指示は火に油。ただ煽っただけのマイナスなハンドリング。
この二つの分かれ目は相手の犬に対してどれだけ恐怖心があるのか、また飼い主に対しての関係性によって違ってくる。こういう表現があるからこそ、人によっては上下関係がどうとか、リーダーがどうとか、そういう見方になるのだろう。
自分は少し違った視点で考えている。またそれは別の機会に語ります。

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病院で犬を緊張させないためには、やはり日常的に保定動作を練習しておくのが良いと思う。日々の繰り返しがあってこそ、犬は慣れた様子で診察を受けることができるから。
やっぱり犬が健康で長生きするためには病院の存在は欠かせない。だからこそ犬にとって病院が悪いものにならないように飼い主は普段から出来る努力をしてあげたいですね。

posted by 安田和弘 at 20:32| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年03月29日

犬の緊張感はどこからくるの? 前編

あっという間に春ですね〜。
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春と言えば動物病院。狂犬病予防注射やフィラリア検査などなど。病院も最も混雑する時期です。
今回は動物病院で気を付けたい犬への接し方のお話。

自分もつい先日ビーを連れて狂犬病予防注射を打ちに動物病院へ。混雑時は車内で順番を待つことが多いけどこの日はあまり混雑していなかったので待合室で待機。同じ動物と暮らす人間という親近感からか結構な頻度で話しかけられたり、ビーも触られたり。診察室ではワクチンついでに健康診断とワクチンについて前から検討していた抗体価検査についての事などを獣医師に説明してもらいました。とても良く説明をしてくれる病院で気づけば30分くらい診察室にいたかも。抗体価検査についてのお話は非常に有益でした。それについてはまたの機会に。

さて、動物病院内で問題となりやすいのは
@待合室での待ち時間
A診察中の台の上

待合では閉鎖的な空間に知らない人犬がいて逃げられない雰囲気、しかもその直後には診察。台の上に乗せられてからは針で刺されたり、抑えられたり・・・。
怖がりの子にとってはまさに試練の時。
ビーも元々かなりの病院嫌いで以前は台の上に乗っけるだけで震えて半端ないくらい脱毛していた。
その頃から思えば随分と慣れたように思う。

動物病院で怖がりにさせないポイントはいかに犬を緊張感を出させないか。
そのためにまず考えたいのはご褒美の存在。

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最近は犬のトレーニングに関心がある動物病院が増えてきていて、パピーが診察に来ると社会化としてオヤツを食べさせてくれたり、犬に痛みや恐怖を与えないような診察の仕方を考えてくれている所もある。ビーの掛かりつけの病院も待合室には獣医師推奨オヤツのサンプルが複数あったり、診察後には獣医からオヤツをくれたりと嬉しいサービスが多い。

でもそんな動物病院の方針とは関係なく飼い主側が犬のご褒美を用意しておくことが重要。
inthedogでトレーニングしている犬ならば殆どのケースでパピー期からブラッシングや足ふきなどでオヤツを使って慣らすという事をしてきたはず。我慢しただけの対価をあげるという事で自宅では終わった後にあげてる方多いと思う。でも何故だかその割に動物病院では持参してない方が多いように思う。
どう考えても日常の手入れに比べて動物病院での診療の方が犬にとってのストレスは高い。日常の手入れでご褒美を減らしていくならまだしも、病院では是非にあげてほしい。

あげていない飼い主側の意見でよく聞くのが、獣医さんの前でオヤツをあげると嫌がられそうという話。確かにオヤツの存在を良く思っていない方もいるため、代わりにドッグフードを使ったり、一言あげる前に意図を説明しても良いと思う。気を使って台から降りて待合室に戻ってからあげる、ではなく台の上であげる。ここが大事。やっぱりご褒美の効果を出すにはそんな直後が望ましい。タイミングは体温を測る、触診、注射、などなど、そうした一工程事にあげられたらベスト。

食べる食べないの選択は犬の緊張度合を図るのに最も分かりやすい。
パピーからそうした方法を継続しており、その場で食べる習慣がある犬は恐怖心が多少高まっていても案外オヤツを食べられるけれど、成犬から使うようにした場合、怖がりの子はなかなか最初食べられない事も。
そういった場合は美味しいオヤツを使う、一度に与える量を増やす、空腹状態で病院へ行く、与えるタイミングを変える、等々色々なアプローチがあるので相談頂ければと思う。

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緊張感を出さないために普段から良い印象を刷り込んでおくこと。どうかもっと気を付けてくれる飼い主さんが増えますように。緊張感を増やさないハンドリングについては次回に!後編へ続きます。



posted by 安田和弘 at 16:57| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年03月01日

あなたを嫌っているわけじゃないよ 後編

前回のブログの続きです!
後編では攻撃性との向き合い方について思うことを書きます。

咬まれるかもしれないと思いながら犬と暮らすことは本当に大変なことだと思う。前回のブログにも少し書いたけれど、攻撃性を改善していくにはまず繰り返し悪い学習をさせないこと、つまり咬む機会を極力作らないようにするのが大切。行動が出ない期間が長くなればなるほど、その行動は出にくくなるから。しかしその分だけ人は咬む行動を出さないようにと暮らし方や接し方を気を付けなければいけないため、気持ちは窮屈に感じてしまう。

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それにどれだけ攻撃的になっていない期間が延びても咬まなくなったわけではない。残念なことだが、咬むことを覚えてしまった犬に、全く咬まない犬にするトレーニングというのは基本的には存在しない。いや正確には自分が知る限りは存在せず、自分にもそれはできない。だからトレーニングが上手くいっていても、飼い主はいつも心の片隅で犬の攻撃性を気にしていなければいけなくなる。

なかなか上手い話というのはないもの。噛み癖、吠え癖を即座に治す、みたいな情報はネット上に多数流れているけれど、実際はそう簡単な話じゃない。原理としては攻撃性が出る初動を罰で抑制させ、攻撃的にならなければ嫌な事や痛い目にはあわないということを教えていくというようなもの。
あくまで行動は一時的に抑制されているだけなので、同じ状況を何度も繰り返して咬む選択肢を犬が諦めるまで続ける必要がある。
それは結局出来る人にのみ効果が出る。例えば訓練士が預かり訓練中に犬にそれを学ばせたとしても、預かり後に飼い主が出来ないとなると犬から見た人の差が露骨についてしまう。
咬まれる怖さがある飼い主が犬に罰を使うことはとても難しい。咬まれても勝てと言われても気持ちがついていかない。それになにより方法としてリスクが高すぎる。そういった点からも根本から咬まない犬に変えるということは望めない。

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ただトレーニングに効果がないと悲観はしてほしくない。
今までだったら咬むであろうシチュエーションで咬まなくなるという変化は作っていける。例えば首輪を付けようとすると怒っていた犬がトレーニングをしていくことで首輪を付けることを受け入れてくれるようになる、といったもの。その過程が容易か、もしくは困難な道のりかは犬によっては異なるけれど、一つずつ出来ることを増やしていけたら?それは結果的に咬まれない暮らしに近づいていくことだと思っている。

犬に咬まれた人の多くは「こんなに可愛がっているのに」「私のことを嫌っているのか」などと話す。
また咬むことについても「本当は悪いと分かっているはず」といった見解をされる。

犬に対して人間の善悪の思想や道徳観を持ち込むのは的外れなことだと思っている。これは攻撃性に限ったことじゃないけれど。確かに犬には喜怒哀楽があり、他者に愛情を注ぐことができる存在。ただ人を傷つけるのは悪いとか、他者への幸福を願ったり、思いやりができるのは良いとか、そういう感覚は擬人化だと自分は思う。

犬が咬むという行動をするのは単純にその時に咬む選択をすることの利点を学んだから。飼い主を裏切っているわけでも、嫌っているわけでも、まして罪の意識に悩まされながらでもない。飼い主を愛していても咬む犬は咬む。それは人間には理解し難いことかもしれないけれど。

我が家のビー、我ながら良い信頼関係で結ばれたパートナーだと思っている。遊ぶときだけじゃない、ブラシをするときも、目薬を指すときも、それらを嫌がらず受け入れてくれている。だけど、お風呂に入れるときは別。逃げたり怒ったりはしないものの、準備をしている段階からテンションは下がり表情も固くなる。
ビーは自分のことは好きだけど、お風呂に入れようとするときの自分は好きではないだろう。
そんな状況によって様々感情が変わるのが犬という動物。好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。とてもハッキリと示す。
ビーはお風呂に入れられている間も我慢をしていれば直に嫌な時間は終わることを学習しているし、ドライヤーの時間が終わったら朝ごはんが食べられるという特典も覚えている。
それがもし我慢ではなく唸るという行動で嫌な時間が終わるとしたら?きっとビーは我慢よりも牙を向いて人の作業を終わらせようと学んでしまうかもしれない。

本当はお風呂が嫌いだけど、飼い主に迷惑をかけたくなくて我慢してる?そんな複雑な発想を犬は持ちあわせていない。それは人間が持つ魅力だろう。
犬という動物はとにかく損得勘定によって学習をするものだと思っている。無償の愛みたいなものに期待をするべきじゃない。自分たち人間が動物から幸福感や癒やしを得るのは犬の献身的な態度ではなく、幸せに暮らすその表情からだと思いたい。

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攻撃性のトレーニングはとにかく大変。ただ犬もその分だけ辛いんだと分かってほしい。いつ嫌なことをされるかといつも気にしていたり、気を張って飼い主を見張っていたりしなければならない。
咬む癖を減らすトレーニングというのは、自分たち人間が暮らしやすくなり安心を感じていくだけじゃない。犬にも平穏な暮らしを与えていくものだから。
どうか変化を諦めず、でも根を詰めないで気長に気楽に続けていってほしいと思う。


posted by 安田和弘 at 19:55| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年02月20日

あなたを嫌っているわけじゃないよ 前編

ここ最近、犬の攻撃性についての相談を受ける機会が増えています。やっぱり数ある相談のなかでも最も大変と言えるジャンルが攻撃性。お堅いテーマですが前後編で攻撃性についてを綴ります。前編は攻撃性の概要について。後編は自分が思うことを書こうと思います。

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プロの家庭犬のトレーナーは誰しも攻撃性に悩む家庭を見てきている。だから依頼をする飼い主側の動機がどうあれ、仔犬の頃から関わっていけるのなら、とにかく攻撃性を出さないように、安心を感じられる犬に育ってほしいと思うはず。
成犬で飼い主を咬むようになってしまった犬。その犬の個性に合わせた育て方ができないかったなど、悔やむところもあるかもしれないけれど、過ぎた事を気にしてもなにも変わらないから。これからどうしていくか、先だけを見てトレーニングに臨みたいところ。

相談には深刻性がある。こちらがある事柄をしなければ犬が唸ったり、咬むことはないというもの。例えば犬に洋服を着せようとしたときに咬んだといったケース。洋服が必ず着せなければいけない理由がない限り、着せようとしなければ咬まれることはない。そういう場合は攻撃性のなかでも軽度と考えている。
同じような話でも事柄が違えば話は別。リードを付けようとしたら咬む、マンションの共用エリアで抱っこしようとすると咬む、これらは犬との暮らしで欠かせないこと。やらないでは済まされない。そうなると攻撃性の深刻性も変わってくる。
もっとも大変な部類になるのは規則性がないような攻撃性。
犬の気分次第とも言えるような、いつもは大丈夫なのにある日同じことをすると咬む。もしくは突発的に犬が怒って咬まれる。そういうケースは対応策も考えにくく非常に難しいケース。ただし飼い主には理由が分からないだけでトレーナーから見れば規則性が見つかる場合はまだラッキーだ。

ここまでに書いた深刻性とはあくまでトレーナーからの所見。どのような攻撃でも犬の大きさはどうであっても、共に家族として暮らす犬が牙を向いたとなれば、そのショックや恐怖感は凄まじいもの。

攻撃性は犬自身を変えていくというよりも、まずは飼い主がどう関わり方を変えていくかが重要。
行動は繰り返せば繰り返すほどに癖になる。だから日々犬が攻撃的になっているというのは、それだけ癖を付けてしまっているということ。逆に攻撃性が出ていない日数が続くほど攻撃性は出にくくなる。だから攻撃性を出さない暮らし方を見つけることが初期のトレーニングにおいてのポイントとなる。
攻撃性を出さない暮らし方が形になってきたら、今度は問題の事柄の改善をしていく。なにか苦手な事に対しての問題であれば、苦手意識を変えていく馴致訓練の計画を立てていく。
飼い主との関係の問題であれば関係を修復していけるようなトレーニングをおこなう。

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周囲からのアドバイスに惑わされることも多くある。その多くはもっと犬に厳しく接するべきという意見だ。
アドバイスをしているのがプロならともかく、近所の飼い主さんといった方からのものなら、あまり真に受けすぎないでほしい。飼い主さんの意見というのはあくまで自分の犬でうまくいった経験であり、自分の犬に対して本当に有効かどうかは分からない。それは不特定多数が見るテレビ番組や本の情報も一緒。
そして厳しくする、いわゆる罰というもの。自分は否定こそしないが、とにかくリスクが高い。下手をするとより攻撃性が悪化してしまうため安易に試すべきではない。
攻撃性に対してこちらが叱ること。それは正に獣と獣の喧嘩。勝つか負けるか。そんな本能的な争いを多くの飼い主さんはしたくないと思う。だから飼い主自身がその方法を望まない限りプロは推奨するべきではない。

攻撃性について語るとどうしても堅い感じになりますが・・・、後編ではもっとちょっと踏み込みます!



posted by 安田和弘 at 19:54| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年02月01日

営業時間の変更と臨時休業のお知らせ

2月6日(土)は勉強会の開催により営業時間が14:00〜に変更となります。

それと、こちらは臨時休業のお知らせです。
2月9日(火)を臨時休業とさせて頂きます。
皆様にはご迷惑おかけしますが、お間違えなきよう宜しくお願いします。

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posted by 安田和弘 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | inthedog

2016年01月26日

たくましい犬

今年は暖冬と言っていたのに、まさかの極寒が続きましたね。おかげでビーとは雪遊びできたので個人的には嬉しい限り。
なかには寒くて歩かなくなる、なんて話もちらほら。あれあれ?犬ってそんなに寒さに弱かった?ってなんだかその都度思ってしまいますが。

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小型犬の飼育率が増えるにつれて、犬の暮らしでの立ち位置は変わってきた。外ではなく中へ。玄関よりリビングへ。閉じ込めるのではなくフリーに。どんどん犬の家族としての権利は高まってきているように思う。
それは軟弱になっていくこと?いやいやそんな事はない。犬としての当然の権利だろう。
でも「たくましい犬」はひょっとしたら減ってきてしまっているのかもしれない。

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たくましい犬というとイメージ的にはどう思われるか。かわいいよりカッコいい感じ?でも犬はやっぱり可愛い。当然自分の犬ならなおさら可愛いと感じる。自分が思う犬のたくましさとは、暮らしで起こるストレスを受け止められるメンタリティだと思う。

犬は暮らしのなかで様々な葛藤、ストレスに直面する。空腹、退屈、寂しさ、不快感などなど。
どれだけ犬のためにと生活をしていても、留守番をさせなければならない、犬を横目に家事や仕事といった作業をすることもある、お腹が減っても(ビーなんて食後でもきっと空腹)いつでも食べられるようなこともない。時には散歩中に工事の音がうるさかったり、部屋が少し寒いと感じるときもあるだろう。

じゃあ、これら一つ一つの出来事を可哀想と思い、全て飼い主が解決させていたら?その犬の幸福感は上がるのだろうか。
犬に寂しい思いをさせないように、留守には常に家族や親せき、時にシッターを雇う。仕事を変え、在宅時はずっと犬を構ってあげる。お腹が減らないように、いつでもご飯が食べられるようフードは常に山盛りに。外の騒音が聞こえないようにいつも窓は開けず、外が寒かったり怖いのなら散歩も止める・・・。

そんな暮らしの犬がいたら、その犬は確かに幸せなのかもしれない。けれどその犬はストレスと向き合うことも知らないから、些細なストレスにも敏感に反応し辛い思いをするのではなかろうか。もちろん、そんなときはまた飼い主がストレスを根本から無くせば良いのだろうけど。

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きっと多くの家庭が犬に暮らしの全てを捧ぐようなことはできない。だったら自分の暮らしで犬に最低限かかってしまうストレスには馴れてもらうしかない。
セルフコントロール、自己の意思で感情や欲望を抑制すること。この言葉はドッグトレーニングの世界でも度々用いられる。ストレスに馴らすためには、ストレスを避けるのではなく少しずつでも乗り越えられるようにガイドしていく。自分はそういう考えの育て方が好き。

犬の幸福を比較することはできない、する必要もないと思う。よそはよそ。うちはうち。
自分たちが出来る限りに、犬が幸福感を得られるように暮らし方を工夫し、そしてストレスを乗り越えられる「たくましさ」を教えてあげることが大事なんじゃないだろうか。
言うだけあってかビーは随分とたくましく育ってくれたけど・・・それに甘えず、毎日がもっともっと楽しいと思えるような暮らしを築いてあげなきゃいけませんね。



posted by 安田和弘 at 19:11| Comment(0) | ドッグトレーニング