2019年02月12日

感情の貯金

どこで誰から聞いたかは思い出せない。
でも感情の貯金とは上手いこと言うもんだなぁと最初に聞いたときは思った。

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パピートレーニングのときにブラシを嫌がらないように、フードを食べさせながら少しずつブラシに慣らしていきましょう。なんてアドバイスをするときに、嬉しいという感情をたくさん貯めておきましょうね〜!というような表現が感情の貯金。
ならば逆を言うなら感情の借金とでも言いますか。ブラシを嫌がる犬を強引に抑え込んだり、寝込みを狙って騙すように捕まえたり、そういう不快感や嫌悪感を貯めてしまうのは感情の借金。借金の額は増えれば増えるほど、返済するツケが回ってきてしまう。
借金をしてしまった状況から再び貯金をしていくには・・・。想像するだけでも、なかなか大変な道のりになってしまうような気がしませんか?

そんな例え話としてはパンチの効いてる感情の貯金。
ただ貯金といういうだけあって、それを切り崩さないといけない日がやってくる。

それが怪我や病気、介護といった類。それは避けては通れない。
いつかはどの犬にもやってくる。

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チビー(ちっちゃい方のビー)は昨年末ごろから病院にお世話になる回数が増えた。
若いときは重度の皮膚病で病院通いはあったけど、ここ数年はずっと健康だった。それが14歳近くになったからか病気の症状がチラホラと。
特に大変だったのが馬尾症候群という病気。
聞きなれない病名ですが、ようは尻尾の付け根(その箇所を馬尾と言います)のヘルニア。
椎間板ヘルニアのような歩行障害だけでなく、オシッコや排便もうまく出せなくなってしまうことがあり、重度の場合はケージレストと外科的手術が勧められることもあります。
ビーは幸いにも軽度で薬だけで今のことろ様子を見てはいますが、痛そうなときはなんともかわいそう。

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チビーは動物病院での検査も負担がかかる内容もあったし、うまく歩けないときには不快に思われるようなこともした。これまでトレーニングとしては慣らしてこなかったような検査や経験をたくさんさせた。
そういう時に、今まさに感情の貯金を使っているんだなぁって実感する。
ビーは今のところ、人がすることを嫌がらない。相手が自分でも獣医でも、人を信頼してくれているなって今までのどの瞬間よりもそう思える。トレーニングの集大成が今この時。

言葉が通じない動物だからこそ。治療や介護の意味を動物には伝えることができないからこそ。
人がすることは大丈夫だと信じてくれるように、若いときからコツコツと感情の貯金をしておくこと。
今まで上辺だけで理解していたなぁって。

シニア犬との暮らしから得られるものはとても大きい。
老化することで変わる行動の変化もとても勉強になる。チビーの場合はどんどん仔犬のような仕草が増えて愛おしい。

やっぱりビーは自分にとっての一番の師匠だ。
まだまだたくさん学ばせてね。

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posted by 安田和弘 at 19:58| Comment(0) | ドッグトレーニング
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