2017年07月24日

シニアから学ぶパピー育て

推定12歳。ビーも随分年を取った。シニアというのはこれまで出来ていた事がやれなくなったり、していた事をしなくなったりする。それに気付く瞬間は悲しい気持ちになるけれど、その度に有限なこの瞬間を大事にしようと思える。

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最近、散歩中に呼び戻しの反応が悪くなった。
筋力が落ちたことにより体の重心が崩れて跛行することが出てきた。
視力が落ちて壁にぶつかることが増えた。
これら一つ一つに解決策があり、ハンドリング技術があり。日々、発見と気付きを与えてくれる。
ビーはいつだって自分にとってドッグトレーニングの先生だ。

シニア犬との暮らしは楽しい。

前置きが長くなってしまったけど、今回はそんなシニア犬との暮らしから感じるパピー期の育て方について少し書きたいと思う。
パピー期の経験はご存知の通り犬の一生を左右する。社会化を筆頭に、落ち着いて休むこと、物に執着しない、身体を触られる事やグルーミングを嫌がらない、などなど。そして飼い主との信頼関係もこの時期に基礎が組み立てられる。
そんな大切な時期なのに、仔犬と暮らす飼い主はつい目先の問題に囚われてしまう。

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代表的な相談として甘噛みを例に。
甘噛みは仔犬を迎えた時のあるあるな相談。犬のサイズにもよるけれど場合によっては服が破れたり、青アザになるくらいに噛まれ続けるなんて事態になる。そこで飼い主はなんとか甘噛みを止めさせようと必死に色んな方法を試す。ネットで「子犬 噛み癖 直し方」「犬 噛む 叱り方」とか調べてみたりする。
そもそも初めて犬と暮らすと甘噛みと本咬みの区別も難しい。犬は遊んでいるだけでも本気で咬んでいると飼い主さんは思い込み(実際激しめの甘噛みだと襲っていると誰だって思うのかも)イケナイ事なんだと犬に教えようとつい止めることばかりを考える。

パピーは基本とにかく遊びたくて仕方がないだけ。ならば飼い主が教えることは「何なら遊んで良いのか」「どうしたら、どういうときは遊んでもらえるか」これを教えることが大切。

人と遊ぶのが楽しいって事を教えるのに最も適した時期がパピー期だから。噛み癖に悩むくらいなら、とにかくひたすらに遊んであげて疲れさせるのが良いだろう。遊びたい盛りを利用して人への期待感やワクワク感を育んでおく。それは土台の一つになり、シニアになっても消えない。

遊びに遊んでパピーが満足してきたら、次は休むことだったり、体中を触られることに慣らす練習をする。運動欲求が満たされていれば手入れも落ち着いてできるだろう。
ときにはフードやオヤツをふんだんに使って、とにかく人からされる出来事に喜びや安心を感じられるようにする。ブラッシング、耳掃除、口周りや歯を触らせる、足拭き、爪切り、首輪やリード等の犬具の着脱、台の上で触るなんて事も。どれも本気でしようとするのではなく、オママゴトのように。嫌がらない練習を日々積み重ねていく。手入れを嫌がらないように育てられたら、介護する時がきてもお互い負担にならない。

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三つ子の魂百まで。人と遊んだりトレーニングが楽しい。人にされる事に不信感ではなく信頼を。
パピー期に社会化と併せて必ず学ばせておきたい事だと思う。

ビーは年を取った。
前はぬいぐるみのオモチャを与えて目を離したらすぐに破ってボロボロにしてしまうのが最近はぬいぐるみで遊んでも途中で止めて寝てしまう。一緒に遊ぶのは変わらず喜ぶけれど、その時間は少しずつ短くなっている。

いつか一緒に遊ぼうと誘っても、もうできないよとビーから断る日が来るだろう。その日が来るのが正直怖い。
そんな気持ちを抱くようになってから、甘噛みの相談を受けると羨ましく思えてしまう。
そして邪険にしないでほしいと願う。パピーの頃に全力で向き合ってあげないでどうするんだと。

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シニアとの暮らしは楽しい。そう思えるようにするためにも、
パピーと暮らす方は全力で今を楽しんでほしい。

posted by 安田和弘 at 19:02| Comment(4) | ドッグトレーニング
この記事へのコメント
お世話になっています、さくらの家族です。
まさに私たちもさくらを迎えてからの毎日、ネットからの情報収集に必死でした。
in the dogに伺うようになって、私たちは犬との向き合い方以前に、犬という生き物を全く理解していなかった事、そして間違った情報で向き合うしかなかったさくらとの大切な数ヶ月を心底後悔しています。
現在5ヶ月半のさくら、最近ではお膝の上にちょこんと乗ってくれます。あの日々を思うとこんな飼い主でごめんねの気持ちでいっぱいです。

これから私たちも飼い主として、さくらは本当に幸せな犬だって100%自信が持てるように、全力でさくらと向き合っていきます。
これからもよろしくお願いします。
Posted by 松本 at 2017年07月25日 17:14
松本様

コメントありがとうございます。
パピー育てはどう頑張っても後で後悔が出てきます。けれど後悔するというのはそれだけ犬に対して理解が深まった証明とも言えると思います。
さくらがこれから先の犬生を楽しく過ごせるように、人が頑張って育てなきゃですね。
Posted by Yasuda at 2017年07月28日 18:14
いつもお世話になっています。
久しぶりのパピーに、可愛さ、大変さ、できた時の嬉しさ、そこに居てくれる事の幸せ!などなどの色んな思いを味わっています。
個々の性格を生かして、これから先もずっと楽しく穏やかな(笑)ドッグライフを楽しみたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

ビーちゃんに、遊んでもらえるようになれるかな?(笑)お気に入りの写真をありがとうございますにこにこ
Posted by ソレイユのママ at 2017年08月25日 11:10
ソレイユのママさん

コメントありがとうございます。
パピーの頃って大変で目先にのことに気を取られてしまうけど、今そのときしか味わえないことがたくさんありますよね。
楽しみながらも、良い関係を築けるように、自分もしっかりサポートしますね!

ビーと遊ぶのは・・・(汗)
Posted by Yasuda at 2017年08月29日 13:21
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