2017年04月07日

動物病院を好きになるには その1

今月初め、福岡県の大牟田市動物園でユキヒョウの採血を麻酔を使わずに成功したらしい。
この動物園、2015年にはライオンでも無麻酔の採血を成功させていたり、動物に負担をかけない方法に意欲的で素晴らしい。

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※写真は東山動物園にて

ではどのように採血できるようトレーニングをしたのか。
それはハズバンダリートレーニングという方法。

http://inthedog.sblo.jp/article/60861330.html
前に勉強会やったなぁって調べたらもう4年以上前だった。時の流れが怖い・・・。

採血は網越しに尻尾からおこなってるので、飼育員がいる網に近寄る、尻尾を網の外へ出す、尻尾を直接触る、竹串など先端が尖った物で押す、これらの動作をもう一人の飼育員が食べ物を食べさせながら少しずつ馴らしていったと思われる。トレーニングは半年以上かけておこない、本番の採血までに至っている。ポイントとしてはユキヒョウが人間にされる動作を受け入れるように非常に計画的に進めていったことだと思う。一度でも恐怖感を付けてしまうと取り返しがつかないから。

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これまた東山動物園のユキヒョウ


犬の場合もハズバンダリートレーニングの考え方をよく使う。他の動物に使えて犬に使えないなんてことは当然ありえない。普通に考えれば犬の方が簡単なはず!・・・ただ現実は結構大変なわけで。
犬の場合、大きさが手頃だったり、力で抑えた方が良いという情報が広く伝わってしまっているため、パピー期の頃から無理やりな方法でグルーミング(ブラシ、爪切り、お風呂等)や受診をしてしまいがち。それが後に問題行動として浮彫になってきてトレーニングという流れが多いんだけど、既にトラウマがあるだけにトレーニングは大変になってしまう。

こう書くと飼い主に問題ありってことになってしまうけど。そもそも動物園の動物たちと比べ、管理されて飼われているわけはではないし、共に暮らす分だけ日常的な接点は犬の方がはるかに多い。
それら日常で起こる一つ一つの出来事を全て気を付けようとするのは容易なことじゃない。だからある程度苦手な事柄を犬が持ってしまうのは仕方がないように思う。それを踏まえて家庭犬なんだろうと。

大切なのは犬が苦手なこと、怖がっていること、それらを少しでも馴らしてあげたいと思う飼い主の気持ち。気を付ける気もない。もしくは犬のSOSに気付けない飼い主だったら犬は可哀想だ。

さて、タイトルにも書いた動物病院を好きになるには。
動物病院という存在は犬の暮らしに切っても切れない場所。病院嫌いな犬はきっと総犬数の過半数を占める。でもせめて大嫌いではなくちょっと苦手、くらいには留めておきたいところ。
ハズバンダリートレーニングという考え方も踏まえて、動物病院を嫌いにならないための心得を皆さんに知っておいてほしいと思います。

次回に続く!

posted by 安田和弘 at 12:59| Comment(0) | ドッグトレーニング
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