2017年12月31日

冬季休業のお知らせ

年末年始のお休みのお知らせです。
12月31日(日)〜1月5日(金)までの期間を冬季休業とさせて頂きます。

※6日(土)の営業スタートに合わせ毎年恒例の福袋を販売します。お楽しみに!
※来年のオリジナルクッキーは11日(木)より販売します。

DSC01637.JPG


posted by 安田和弘 at 10:28| Comment(0) | inthedog

2017年12月30日

昔言われていた教えを現代語に訳してみる。完

昔言われていたしつけ方を振り返って考えてみようぜブログもラストです。

Gホールドスチール、仰向けといった服従姿勢をさせよ

これが今回のブログテーマで一番言いたかったこと。
かなり流行ったしつけ方法です。まぁ今でもやってる推奨しているトレーナーや行政もありますが。

26194406_2012246505656534_777887908_o.jpg
これがホールドスチール。
※ヤラセ写真です(笑)


自分が思うに間違ってはいない(この曖昧さが厄介)
やったところで意味をなさない犬や、やらない方が良い気質の犬が多いというのが問題。というよりどっちかに当てはまることのが多く、やっても最初から受け入れちゃってお利口さんねで終わるケースと、過敏になって暴れてしまうケース。そして後者の場合は暴れたら自由になることを教えてしまうといけないから暴れても決して止めない、人には力では敵わないと教えてしまおう!というもの。仰向けにさせて拘束するのも同様の理由。

この方法をネットなり教室なりで学んだ飼い主さんは頑張って実践するわけだけど、
暴れて咬む犬に怯まず咬まれず抑え続けるには相応のテクニックとフィジカルが必要。どうにかやりきったとしても印象が悪い形で終わっていたら、また次やろうとしたときに犬は警戒するようになる。その悪循環の中頑張って続ける結果は人がやろうとすることを疑う、嫌がる犬になってしまうというわけで。

こういった拘束法はツールボックスとしてトレーナーが知っておく分には良いけれど、広く推奨されるべき方法ではない。やってみたら前より凶暴になった、関係が悪化したなんて事はあってはいけない。
大事なのはやり方自体が正しい正しくないではなく、犬と人を見て適切かどうかを判断し最適な方法を提案することだと思う。
どうかテレビやネットなどで紹介される情報を鵜呑みにしないでほしい。

DSC03182.JPG

犬との上下関係がどうだの服従がどうだのという話は嫌いだ。
犬は物をかじりたいときに噛み、鳴きたいときには鳴く。
行きたいところへは行くし、嫌なときは逃げる。
これらは本来、犬の自由であって当然の権利。

でもそれじゃあ人との暮らしはやってけない訳だから、人は犬にたくさんのルールを作る。
それは人の勝手な都合。そんな都合に付き合ってもらうのだから、人がリーダーだの上だので威張ってなんでも従え納得しろでは横暴すぎる。犬には人のルールに協力するなんらかのメリット、「得」があるのは当然だろう。
ときにはどうしてもしてほしくない事は「損」と教えなければいけないこともある。でもそれも「損」だけでは終わらせず、なんらか別の「得」があることを教えるのがトレーニングでは大切。そういった心理的な駆け引きこそがコミュニケーションだと自分は思う。これは友人だろうが夫婦関係だろうが根本は同じだろう。

だからそんなコミュニケーションを上下、服従といった言葉で濁すのは嫌いだ。

DSC01307.JPG

今年もトレーナーとして多くの飼い主さんと犬たちに関わりました。
難しい相談もたくさんあった。やっぱり攻撃性の相談は大変…。大変だがやりがいを感じる。
人だけを見ても犬だけを見ても仕方がない。人と犬で一つの個性だから。
トレーニングの方法は個性に合わせてやり方はそれぞれ違ってくる。
ときにはなかなか進展させられなくて、トレーナーのあがきに信じて付き合ってくれた飼い主さん、なにより犬たちに感謝です。解決策は必ずあると。人にとっても犬にとっても得と思える解決策がどんな問題にもきっとあると。そう信じて来年もトレーニングに向き合っていきたい。

来年はお店でおこなっているポジティブバディもよりパワーアップできるように計画中。このポジティブバディはパピーからトレーニングを続けている方にも、問題行動で悩んでいる方にも同様に打ち込めるように作りました。必要なのは犬に向き合う気持ちだけです。
トレーニングを通じて犬との暮らしがより楽しく、素晴らしいコミュニケーションツールになってくれたら嬉しい。

DSC00755.jpg

なんだかまとまりない内容になってしまい申し訳ありません。
皆さん良いお年をお迎えください。
来年またお会いできるのを、そして新たな出会いをinthedogは楽しみにしてます。

posted by 安田和弘 at 21:50| Comment(0) | ドッグトレーニング

2017年12月29日

昔言われていた教えを現代語に訳してみる。その2

前回の続きです。

A犬と一緒に寝てはいけない。
それと
D犬を人間より高い位置に上げてはいけない。

ソファやベッドに犬が上がってることで上位になる??そんなことは断じてない。というかそもそも犬が上位とかという概念そのものが怪しいくらいだから問題なし。悩むくらいなら一緒に寝ましょう。

DSC_1658.JPG

ただ注意点も。まず犬と一緒に寝ることに関して。
過去ブログに書いたことがあるのでご興味あればご覧下さい。

犬と一緒に寝るという事について真面目に考えてみる
http://inthedog.sblo.jp/article/50058664.html

犬って物凄く相手との距離感を大事にする動物。自分が思う犬と理想的な関係というのは人から犬に近づかなくても暮らせるというもの。ブラシをする、リードを付ける、犬を撫でようとするときも、犬から自然に近寄ってこれる接し方こそが良い信頼関係を築くコツだと思っている。犬を撫でたいから呼んでみたけど来てくれないって場合は犬としては今はさわってほしくないときなのかも?そういうやりとりこそがコミュニケーション。嫌かどうか分からないけど自分が触りたいから、なんて事では良い関係は築けない。

それで本題。ソファやベッドなどが犬の主な寝場所になると、人と犬が休む空間が重なることになる。
そうなると共にソファにいる時間が出てくるわけだけど、犬としては甘えたいから人の近くにいるのではなく、たまたま休みたい場所が同じだけで、本当は構ってほしくない時が出てきてしまう。そんなときに犬を撫でるとソファで人に触られることに対して嫌な印象を覚えてしまうかもしれない。嫌だと思ったら犬が離れるのが普通だけど、ソファで寝るのが大好きになると自分から動こうという気は薄れる。こうして最悪、犬によってはソファで撫でようとすると怒る、なんて問題行動が誕生してしまう。これが高いところに犬を上げるな!の語源だと思っている。

DSC_0672.JPG

ソファやベッドで共に休んだり寝たりするのは良い事だと思うけど、問題行動にならないよう、降りてといったら降りる癖(降りたら必ず良い結果を!)を付けておくことをお勧めしたい。犬の意思を無視して抱き上げて無理やり降ろすのは基本NG。ちゃんと犬に降りるのが良い事と分からせることが大切。

あともう一つくらいご紹介を。
F仔犬のうちに起こる甘噛みは徹底して直せ

パピートレーニングのお悩み相談でもっとも多い「甘噛み」
昔は甘噛みを放おっておくと本気咬みになる、なんて言われていだけど、まずあり得ない。
理由は動機の違いにある。

噛むこと自体が楽しいのが甘噛み。
危険を感じたり、所有物を守ったりと、相手を退けるために咬むのが本咬み。

それと甘噛みは成犬になるにつれて減っていくが、本気咬みは日にち薬では治らない。
そういった理由から甘噛みはあまりムキになって治そうと思わなくても良い。
甘噛みは遊びたい、退屈だ、のサイン。仔犬のうちは甘噛みなんてする余裕がないくらいに多くの経験と遊びを与えてあげたいところ。

DSC08166.JPG

次回は完結編。今年1年の締めくくり的な内容にしたいと思います。
posted by 安田和弘 at 11:17| Comment(0) | ドッグトレーニング

2017年12月22日

昔言われていた教えを現代語に訳してみる。その1

犬の学習というものを一言で表すならば、
「損得勘定」

DSC03426.JPG

一日一回は?そんな事を誰かにお話している気がする。
自分は損得勘定という言葉が好き。これについてはブログの完結編に。
でも一般的には冷たい風に聞こえるかもしれない。
損得を感じる関係でなくても相手を想って愛を持って人も犬も行動できる、みたいな方が夢があるだろう。

犬という動物は人によって創り出された動物。そして言葉を話さないから、人々によって様々な翻訳をされている。その翻訳の仕方は時の流れの中で解釈がどんどん変わってきた。〇〇的な考えなんて時代遅れといった具合。振り回される犬も大変だ。

DSC03054.JPG

今回はタイトルの通り、一昔前に言われていた躾の教え、それが間違っているのか検証すると共に、できるものは現代風?に翻訳してみたいと思う。

ドッグトレーナーはその数だけ皆色んな考えがある。あくまで今回は独自な勝手な解釈ということは予め言っておきます・・・。

これまでのしつけの定説と言えば、リーダー論。犬と人の間には序列の関係があって犬の上に立つことができれば問題行動も自ずと解決しますよ、というもの。
で、犬のリーダーになるために提唱されていたのが、

@食事は必ず人間が先に食べよ
A犬と一緒に寝てはいけない
B散歩は犬を前に歩かせてはいけない
C扉の出入りは人が先に出よ
D犬を人間より高い位置にいさせてはいけない
E遊びの引っ張りあっこは犬に負けてはいけない
F仔犬のうちに起こる甘噛みは徹底して直せ
Gホールドスチール、仰向けといった服従姿勢をさせよ

他にも幾つかありますが、今回はこれくらいで。
基本的にはそんな事しても問題行動は解決しないよって話ですが、長く言われただけの事はあって役立つ部分もあったり。

DSC01769.JPG

@食事は先に人間が食べよ

守ってる方結構多いです。似た話では多頭飼いの方が先住犬を立てる意味合いで先に先住犬に食べさせる。
これを守ったから犬が人をリスペクトってことにはならないと思う。
ただ犬の食事時間をきっちり決めて(例えば朝は7:00、夜は19:00きっちりみたいな)というのは推奨できない。どうしても犬はその時間を覚えて興奮したり催促したりという行動は出やすくなる。
それに、トレーニングをするときは満腹のときより空腹のときのがモチベーションは上がりやすい。満腹状態で犬を運動させると胃捻転の病気を起こしやすい。それらの理由から犬の食事は犬のイベント事である散歩、遊び、トレーニング等が全て終わってからあげるのが良いと思う。
ちなみに、うちは朝ビーをお風呂に入れた後や爪切りをさせた直後などにビッグなご褒美代わりとして朝ご飯をあげたりしている。
そうなると大事なのは人が先とかどうかではなく、人の都合に合わせてあげるのが良い。
人が主体性を持ってご飯をあげるというのが良いんじゃないかと思う。

DSC_2101.JPG

どうでしょう?昔の考えも存外捨てたもんじゃない。そのままの意味で生かすのは難しくても、解釈を変えれば決して的外れな話ではない。
というわけで、残りこの中の幾つかを次回のブログで現代語に翻訳してみます。

posted by 安田和弘 at 19:43| Comment(0) | ドッグトレーニング