2017年10月01日

ビーの不思議な行動。その謎を解き明かせ!


最近ビーが世にも不思議な行動をするようになった。

それは

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飼い主である自分がビーの名前を呼ぶと、他人の元へと向かっていくようになった事!!

その反応は露骨で自分がビーと呼ぶと、即座その声に反応して耳が動く。そしてその後で自分とは正反対の位置にいる人の元へと歩みより顔を見上げて座る。決して自分の呼びかけに反応していない訳ではなく、自分の呼びかけにより他人の元へと向かっていくという・・・。
今回はそんな奇怪な行動をトレーニング目線により解説したいと思う。

ビーは言ってもドッグトレーナーの子である。
未熟だった頃に出会い共に成長してきたとはいえ、人に自慢できるほどの良い関係は築けてきたと思う。
普段の暮らしでは、どんな時だって、なにをする時にだって呼べば迷わず来てくれる。
…ところが!ここ最近、お店にビーを連れてきたとき。今回のような異様な行動に気付いた。
ビーと呼んでも来ない。今までならお客さんの前でドヤ顔で
呼び戻していたというのに!
ビーよ。なぜ俺はここで呼んでいるというのに、反対側へと嬉しそうに走って行くんだい…。

トレーナーたるものこんなときも取り乱してはいけない。行動の謎を解く鍵はいつだってそう、まずはABC分析だ!

Antecedent:先行刺激
Behavior:行動
Consequence:結果

つつじが丘吠え 2017Aug.jpg
つつじが丘吠え 2017Aug 例.jpg

犬の学習の基本。
どのような状況で行動し、その結果なにが起こっているのかを読み解く。
ABC分析について過去のブログでもちょくちょく紹介してます。
http://inthedog.sblo.jp/article/69653649.html

今回のビーの行動は、

・お客さんたちの前で自分がビーと呼ぶ(A)
・お客さんの前でビーは座る(B)
・「あらビーちゃんこっち来たのね〜」と言われてトリーツ(オヤツ)を貰う!(C)

なんてこったい。理由はお客さんから好ましい結果を貰ったことじゃないか。
これはいけない。自分も再度呼び戻しをトリーツ使って強化しないと!

・お客さんの前でビーが座ってオヤツに期待している時に自分がビーと呼ぶ(A)
・ビーは一旦こちらに顔を向けるも名残惜しそうにお客さんを見る(B)
・「ビーちゃん呼ばれてるから最後に一つだけね」と言われトリーツを貰う!!(C)

なんてこったい。自分が名前を呼ぶという誘惑に負けないでお客さんの足元に留まるトレーニングが成立してしまっているじゃないか!

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普段の暮らしではこのような事はない。先行刺激(A)に「外」「お客さん」が含まれない限りは。

この行動を修正しようと思うと、
お客さんには一切トリーツをあげてもらわない、もしくは自分がビーに許可を出した時にしかお客さんにはあげてもらわない。
それと、お客さんがいる状況でなるべく自分が多く呼び戻した後にトリーツをあげるようにする。
このような方法で修正可能だと思われる。

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ただ、自分はこの行動を治そうとは考えていない(正直全くないというわけでもない)。
問題行動とは人が問題とさえ思わなければ問題行動ではないのである。

ビーはここ最近お店に連れて行ったり、旅行に出かけたりすると大変楽しそうだ。
こんな風に育つことが出来たのは偏にビーを可愛がってくれた皆さんのおかげ。お客さんや友人たちとの出会いがなければビーは今でも臆病なままの犬だったと思う。
そんなビーが無邪気に?楽しむ姿を見られることは自分にとっても嬉しい。

人も犬もハッピーなら、もうそれで良いじゃないか。

思い通りにならない事も含めて、犬との暮らしを共に楽しもう。

posted by 安田和弘 at 11:23| Comment(4) | me