2016年09月23日

動物愛護を考えて

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雨続きですね。犬との暮らしに暑さと雨は天敵です。
雨の日は普段より時間に余裕があるため、その時間をセミナーの資料作りに追われている。
お店で勉強会をしたのを皮切りに、動物愛護センターにて今月の初めには譲渡ボランティアさんを対象とした講習会にてセミナーをさせて頂き、今月末には愛護推進員さんに向けてのセミナーでまた喋らせて頂く予定。

この聞きなれない譲渡ボランティアと愛護推進員という制度。聞いたことないという方も多いはず。
譲渡ボランティアとは名古屋市動物愛護センターに収容された犬猫をセンターからの依頼により、引き取って世話をしながら里親を探すボランティアさんのこと。
愛護推進員は市と協力しながら動物の愛護や適正飼養の普及啓発をおこなうボランティアさん。

名古屋市の動物愛護センターはこれらボランティアさんの頑張りあって犬猫の殺処分は年々減少している。
犬においては殺処分ゼロも目前とも言える数字。
この殺処分ゼロという言葉、ここ最近では熊本や神奈川で達成されたことから、各自治体でも積極的に殺処分ゼロ宣言とその取組みに力を入れられてきている。
10年前には絶対考えられなかったこと。殺処分ゼロなんて遠い未来と思っていた。
確実に動物福祉の考えは日本でも強まってきている。

ただこの殺処分ゼロというのはその年度にセンターで殺処分されるイヌがゼロだったということで、不幸なイヌがゼロというわけではない。例えばセンター内で高齢で病気を抱えた犬、攻撃性があって譲渡が難しい犬はそのままセンターに収容されたまま。殺処分はなくても幸せに暮らせているとは言えない。
譲渡ボランティアさんがセンターに収容された動物を多数引き取って処分数を減らしてはいるが、その後の譲渡先が決まらずに何年も預かっている状態という子も多い。あくまで殺処分をしていないという事で、問題が解決したという意味でないことを知ってほしい。

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それと犬を捨てない、手放していない=幸せというわけでもない。
日よけもないような外飼いで一日中繋ぎっぱなしで番犬として飼っていて終生飼養をしていると言われても、それは幸せとは程遠い暮らし方だと思う。
動物の幸せというのは考えれば考えるほど難しい。ただご飯をあげて散歩に行っていれば幸せ?良いフードを買って病院に連れて行っていれば幸せ?

暮らしに過剰なストレスがないこと。又はストレスになりそうな事柄があっても、それを受け入れ許容できるようなセルフコントロールを犬に身に付けさせている。そして単純な散歩だけでなく、その犬種にあった欲求の満たし方ができている。幸せを突き詰めていけばそういう観点も必要だろう。
それに合わせて、飼い主自身が犬との暮らしに幸福を感じられれば、その家庭の犬は真に幸せなんだと思う。

トレーナーとして今見るヒトと動物の暮らしはまだまだその幸せな家庭は多くはないと思う。
本当の意味で動物福祉を誇れる国にするためには、QOLが意識された人と動物との共生が根付いていかなければいけない。

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さてさて久々のブログではなんだか真面目な事を書きましたが、それはなぜか?
今週は年に一度の国が定めた「動物愛護週間」だからです。
国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めていただくため、と定められたこの一週間。今一度、犬猫が抱える社会問題に目を向けたり、自分の犬の幸せを見直してみるには良い取り決めだと思います。
ずっと人より寿命が短い犬という動物。有限なこの時、出来る限りの幸せな暮らしを守ってあげたいですね。

posted by 安田和弘 at 20:06| Comment(0) | inthedog