2016年02月20日

あなたを嫌っているわけじゃないよ 前編

ここ最近、犬の攻撃性についての相談を受ける機会が増えています。やっぱり数ある相談のなかでも最も大変と言えるジャンルが攻撃性。お堅いテーマですが前後編で攻撃性についてを綴ります。前編は攻撃性の概要について。後編は自分が思うことを書こうと思います。

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プロの家庭犬のトレーナーは誰しも攻撃性に悩む家庭を見てきている。だから依頼をする飼い主側の動機がどうあれ、仔犬の頃から関わっていけるのなら、とにかく攻撃性を出さないように、安心を感じられる犬に育ってほしいと思うはず。
成犬で飼い主を咬むようになってしまった犬。その犬の個性に合わせた育て方ができないかったなど、悔やむところもあるかもしれないけれど、過ぎた事を気にしてもなにも変わらないから。これからどうしていくか、先だけを見てトレーニングに臨みたいところ。

相談には深刻性がある。こちらがある事柄をしなければ犬が唸ったり、咬むことはないというもの。例えば犬に洋服を着せようとしたときに咬んだといったケース。洋服が必ず着せなければいけない理由がない限り、着せようとしなければ咬まれることはない。そういう場合は攻撃性のなかでも軽度と考えている。
同じような話でも事柄が違えば話は別。リードを付けようとしたら咬む、マンションの共用エリアで抱っこしようとすると咬む、これらは犬との暮らしで欠かせないこと。やらないでは済まされない。そうなると攻撃性の深刻性も変わってくる。
もっとも大変な部類になるのは規則性がないような攻撃性。
犬の気分次第とも言えるような、いつもは大丈夫なのにある日同じことをすると咬む。もしくは突発的に犬が怒って咬まれる。そういうケースは対応策も考えにくく非常に難しいケース。ただし飼い主には理由が分からないだけでトレーナーから見れば規則性が見つかる場合はまだラッキーだ。

ここまでに書いた深刻性とはあくまでトレーナーからの所見。どのような攻撃でも犬の大きさはどうであっても、共に家族として暮らす犬が牙を向いたとなれば、そのショックや恐怖感は凄まじいもの。

攻撃性は犬自身を変えていくというよりも、まずは飼い主がどう関わり方を変えていくかが重要。
行動は繰り返せば繰り返すほどに癖になる。だから日々犬が攻撃的になっているというのは、それだけ癖を付けてしまっているということ。逆に攻撃性が出ていない日数が続くほど攻撃性は出にくくなる。だから攻撃性を出さない暮らし方を見つけることが初期のトレーニングにおいてのポイントとなる。
攻撃性を出さない暮らし方が形になってきたら、今度は問題の事柄の改善をしていく。なにか苦手な事に対しての問題であれば、苦手意識を変えていく馴致訓練の計画を立てていく。
飼い主との関係の問題であれば関係を修復していけるようなトレーニングをおこなう。

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周囲からのアドバイスに惑わされることも多くある。その多くはもっと犬に厳しく接するべきという意見だ。
アドバイスをしているのがプロならともかく、近所の飼い主さんといった方からのものなら、あまり真に受けすぎないでほしい。飼い主さんの意見というのはあくまで自分の犬でうまくいった経験であり、自分の犬に対して本当に有効かどうかは分からない。それは不特定多数が見るテレビ番組や本の情報も一緒。
そして厳しくする、いわゆる罰というもの。自分は否定こそしないが、とにかくリスクが高い。下手をするとより攻撃性が悪化してしまうため安易に試すべきではない。
攻撃性に対してこちらが叱ること。それは正に獣と獣の喧嘩。勝つか負けるか。そんな本能的な争いを多くの飼い主さんはしたくないと思う。だから飼い主自身がその方法を望まない限りプロは推奨するべきではない。

攻撃性について語るとどうしても堅い感じになりますが・・・、後編ではもっとちょっと踏み込みます!



posted by 安田和弘 at 19:54| Comment(0) | ドッグトレーニング

2016年02月01日

営業時間の変更と臨時休業のお知らせ

2月6日(土)は勉強会の開催により営業時間が14:00〜に変更となります。

それと、こちらは臨時休業のお知らせです。
2月9日(火)を臨時休業とさせて頂きます。
皆様にはご迷惑おかけしますが、お間違えなきよう宜しくお願いします。

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posted by 安田和弘 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | inthedog