2012年05月06日

防げるものならば

今月の初めに痛ましいニュースが流れた。土佐犬の散歩中に首輪が外れ通行人の首に咬みつき、被害者の方が亡くなったという事件です。

こういった咬傷事故、実は年間全国で4000件以上起こっています。そのほとんどが野犬などではなく飼い犬によるトラブル。
これもあくまで届出があったものに対しての数なので、実際どれぐらいの数の事故が起こっているかは計り知れません。

犬による咬傷事故状況(都道府県・政令市・中核市別) 平成22年度
http://www.env.go.jp/council/14animal/y140-29/ext/03_3-2.pdf

故意に怪我をさせてやろうなんて飼い主は基本的にはいないと思う。この数だけ飼い主としては不意の事故だったということになるのだろう。

もし首輪が外れたことが問題だったとすればこれは防げた事故だったかもしれない。
その犬に合った首輪なり胴輪というものがあります。一度でも抜けたことがあれば、道具と犬の相性が悪いと疑うべき。次はないだろうという考えは危険です。例えば日本犬など後頭部の浅い犬種はサイズが少し合っていないだけでふとした拍子に抜けてしまうことがある。

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リードとの相性が悪くないかもチェックしておけると良いでしょう。知恵の輪のようにナスカンがリングに引っかかるとスッと外れてしまう組み合わせもあります。

道具は消耗品です。長く使っていると知らず知らず強度が落ちていることだって多い。犬種や活発さによっても違いますが、定期的に取り替えてあげることも大切です。
靴と同じような考え方で、毎日同じのを使い続けるよりもローテーションしながら首輪やリードを使ってあげると比較的長持ちします。


また状況によって行動が変わるという点も気をつけておかなければいけません。
犬は障害物に阻まれて(フェンス、リードを付けられた状態も含む)自由に行動できない状態に不快感、緊張感を持ち興奮状態になることがある。この状態をバリア・フラストレーションといいます。
自分が知る咬傷事故の多くがこのバリア・フラストレーションの影響が強いように感じる。その犬にとって苦手な犬、人に出会ったとき、それがフェンス越しだっり、リードを付けた状態で、もし不意にフェンスから飛び越えられたりリードが外れれば犬は高い興奮状態で対象のところへ向かっていく可能性が高い。

道具にせよ、飼育環境にせよ一度起きたトラブルはまた起こると思って早期に改善することが最重要。
庭などから一度でも抜け出したことのある犬は、出られた経験による学習から次も同じことをする可能性は高まります。

散歩中の犬を触りたいと思う人も注意が必要。
「触っても良いですか?」
この一言を前もって言っていただけると嬉しい。

犬の行動に対して「絶対」という言葉を自分は使いません。だって生き物ですからね。
ノーリードの散歩での咬傷事故も全国では届出のある数だけで毎年1000件を超えています。

自分の犬は大丈夫と思わず、万が一に備えて日頃から道具や環境のチェックをしておくこと。
今回の事件によって改めて考えさせられました。

posted by 安田和弘 at 14:20| Comment(0) | inthedog

2012年05月05日

G.W休業のお知らせ

ゴールデンウィークに下記の日程でお休みを頂きます。

5月1日(火)〜5月4日(金)

5月5日(土)より通常通り営業します。
期間中はご不便おかけしますが宜しくお願い致します。

posted by 安田和弘 at 20:21| inthedog

2012年04月22日

collaboration!

本日は天候のすぐれない中、ご来店頂いた皆様ありがとうございました。
上品な香りに囲まれていつもとちょっと違うinthedogでした。
それにしても珈琲の世界は奥が深い。
ドリップの仕方一つでその味わいが大きく変わる、それを体感することができました。でもその人が美味しく飲めれば方法なんてなんだって良いという思いはとても共感できた。そしてその人の好みを感じ取れるというのは凄い。
ドッグトレーニングも飼い主と犬が共に楽しく暮らせれれば方法にこだわる必要なんてないと思います。トレーナーはどれだけその家庭に合った内容の方法が提案できるのかが肝心ですね。

Iさん、機会があればまた是非やりましょう!ありがとうございました!

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posted by 安田和弘 at 20:17| Comment(0) | inthedog

2012年04月16日

犬の自由

犬と広い公園に行って、自由気ままにのんびり歩く。
大好きな臭い嗅ぎも存分に、落ちている枝を咥えてかじる。とっても穏やかな気持ちの良い時間。
犬の欲求を満たすことって暮らしの中でとても大切なことだと思います。

さてさて今回は久しぶり?に真面目な話でも。ちょっと犬の自由について考えてみたい。

犬に完全な自由を与えられる飼い主はいない(少なくても名古屋市内には?!)と思う。自由の定義は人によって違うかもしれませんね。自分が思う自由とは行動を制限される刺激がなく、自身が行動を選択できる状況だと考えます。
室内で放し飼いにしていたとしても、その家から勝手に出るという行動は制限されているし、お散歩中に長〜いリードを付けて歩いていたとしても、ある距離以上は離れられないという不自由さがあります。

自由はできるだけ多い方が良い、きっと自由が多い犬ほど生活の質は高いように思う。
ただそれぞれの家庭によって自由の形は大きく異なってくる。その自由の制限を知らない、不自由に慣れていない犬というのがストレスを抱えたり人間にとっては困るような問題行動を持つ。
また周囲の人達に迷惑となることがあってはならない。めいっぱいの自由を犬に与えてあげようと公共の場で犬を離すという行為はちょっと自分本位すぎる。


外は土砂降りの雨、散歩へ行きたいから玄関の前でソワソワしている。
人が大好きだけど散歩中に会う通行人はかまってくれない、それでも引っ張って行こうとする。
食べることが大好きで人が食事していても、とにかく食べ物を欲しがる犬。

などなど、犬の思い通りにしてあげられない事は日常にたくさんありますね。欲求をどう方向転換させて人間にとって都合の良い行動に替えていくか。
それぞれの家庭や環境にある犬という動物のあり方、与えられる自由の大きさを犬に理解、納得させていくことがトレーニングの大事な目的なのでしょう。

生活の中にあるレベルの不自由は、それをストレスと感じないように暮らしてほしいものです。
そう犬にも譲歩してもらうのだから、人間はその努力を惜しまないようにしないと。

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posted by 安田和弘 at 07:00| Comment(0) | ドッグトレーニング

2012年04月12日

コラボイベント

4/22(13:00〜20:00)in the dogにてi.Beans-Worksさんとのコラボイベント開催します。

当日はスペシャリティーCoffee豆の販売をしたり
簡単ペーパードリップ教室を開催します。
お店ではspring saleも開催中!

Coffee好きな方は是非!
皆様のご来場お待ちしております!

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posted by 安田和弘 at 17:08| Comment(0) | inthedog

2012年04月07日

SALE!!

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4/7〜4/22までセール開催中!リード、カラーは最大30%OFF、人気のオモチャも20%OFF!皆様のご来店お待ちしております!(一部商品は除きます)

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posted by 安田和弘 at 14:30| Comment(0) | グッズ

2012年03月22日

動物愛護推進員

来年度から始まる名古屋市の動物愛護推進員、その一人に選ばれた。
今日はその講習会、委嘱式が名古屋市公館でありました。

動物愛護推進員とは、動物と暮らす上での正しい知識や飼い方を広めていく行政の活動を支えていったり、住民や飼い主から求められたときに必要な助言や支援をする、あくまでボランティア。

なので街でマナー違反をしている飼い主に
「私は愛護推進員だ!こちらの指示に従いなさい!」なんて言うことは出来ない。そんな権限も権力も推進員にはありません。

講習会を聞いていて感じたことだけど推進員って例えるならマイクスタンドみたいなものだと思った。
マイクのように相手に聞かせるようなものでもないし、無かったからといって相手に伝えられない訳でもない。どれぐらいの音量で、どんな内容を伝えるかはその人次第。その支えが推進員という肩書きなのかな。

自分の場合はドッグトレーニングを職業としているので、これまで通り、個人の方に対してトレーニングの技術を提供していくのがトレーナーとしての仕事。社会に対して行政や他の推進員と協力しながら、犬という動物の理解を啓発していくのが推進員としての活動。これからはそんな二足の草鞋を履くことになりそう。

自分達は名古屋市における推進員一期生ということになる。この制度が今後地域に根付いていくように活動には責任を持って、まずは手探りでも進んでいこうと思います。

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posted by 安田和弘 at 20:30| Comment(0) | me

2012年03月20日

春分の日

今日は春分の日。春分の日とは自然を称え、将来のために努力する日なんだそうな。子供のときは祝日の意味なんて考えずただ休みをエンジョイしていましたが。なんだか祝日の意味を知ると一日が大事に思えてきます。

自然や動物の事をもっと知ろうと、ちょっと雑学欲しさに「ゾウの時間ネズミの時間」を読んでみました。
20年前に出版され当時ベストセラーになった本です。
ご存知ない方も、大きい動物も小さい動物も一生に打つ心臓の回数は同じ、なんて話を聞いたことはあるのではないでしょうか?

動物は種類によってその寿命が違う。ゾウはネズミよりずっと長生き。でも数年しか生きないネズミもゾウと同じぐらいの数だけ心臓を動かす。体内で起こる現象のテンポは違ったとしても、一生を生き切った感覚はゾウもネズミも変わらないのではないか。というのが本書の考え方。

大雑把に言えば人間と犬では7倍成長の速度に違いがあります。でも人間も犬も生き抜いた一生の密度は変わらないと考えることは素敵なことだと思う。

特にパピーの成長はとんでもなく早い。あまり人間の歳に例えるのは好きじゃないけど、図鑑を見れば1年で人間のいう17,8歳になるらしい。そんなパピーにとって一日一日の経験は貴重であり、その子にとってのかけがいのない財産になる。そう思えば社会化だって毎日おざなりにはできない。過ぎ去った後の後悔が少なく済むように。

犬の時間の速度は人間よりも速く過ぎ去ってしまうから、一日でも多くハッピーな犬生を送らせてあげたいですね。

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posted by 安田和弘 at 14:37| Comment(0) | inthedog

2012年03月12日

3,11

今日は名古屋で季節外れの雪が舞い散りました。四季の中で一番冬が好きで、今季最後の雪かと思うと少し寂しい気もします。

震災から一年が過ぎました。テレビをつければどのチャンネルも地震についての放送をしていて、震災当初の頃を思い出します。あの日はちょうどお店でトレーニングをしているときでした。揺れが長く続いて、少し危険を感じ、お店にいらした方達と外へ避難。でもまだ楽観的でした。夜、家に帰って関東の方へ連絡が取れなくなっているのを知って、ようやく事の深刻さに気づきました。自分は関東に友人がいたから、なにかリアルに感じられたけど、もし誰も知人がいなかったら、ひょっとしたら他人事のように感じてしまったのかと想像すると少し怖い。

被災された方達の震災は今このときも続いている。でも名古屋で普通に暮らしていると、ふと忘れてしまうこともある。他人事にしない、思い続けて他人のために行動し続けることって本当に難しい。

自分の周りには今も支援を続けている方が大勢いて、それは動物、被災された方のどちらでも、そして支援の形もそれぞれ。
どんな小さなものであっても、自分も自分なりに思いを続けていきたい。

posted by 安田和弘 at 12:27| Comment(0) | me

2012年02月27日

行動と性格

犬の様々な行動を目にしたとき、それが経験による学習によって覚えた行動なのか、先天的な性質や性格によるものなのか、それを判断することは非常に重要です。どれもが重なり合っている行動も多いでしょう。

ちょっと想像してみて下さい。とにかく元気でケージから出すと何時間でも走り回って、部屋中の家具をかじったりゴミ箱を漁ったりとイタズラばかりしている仔犬・・・。

多くの方がまだ仔犬、パピーなのだから元気なのは仕方がないだろうと考えると思います。(当の飼い主はそうも言ってはいられないと思いますが・・・)
だからといって全てのパピー達がみんなパワフルで物をかじるのが好きなわけではありません。同じパピーでも最初からおとなしい子も大勢います。
これが性格による違い。
元気で活動的なパピーも、その多くは成長に伴って活動量は減っていきます。特にトレーニングなどを意識しなくても、この仔犬は数年後、何時間も走り回っていた頃が懐かしく感じるほど、落ち着いて過ごす時間は増えるのかもしれません。

しかし家具をかじることやゴミ箱を漁るという「行動」はどうでしょうか。
ゴミ箱を物色することで美味しい食べ物を見つけられると学習していたとすれば、それは成長と共に無くなっていくとは考えにくい。何歳になってもゴミ箱を漁ることが楽しいという結果が続く限り、生涯その犬はゴミ箱漁りを日課のように続けるかも。
まぁそもそもゴミ箱漁りを始めるキッカケ自体は行動的とか活発とかの性格によるものからかもしれませんけど。

ヤンチャな犬も○歳ぐらいになったら落ち着くよ〜!なんてアドバイスをよく聞きます。
それを鵜呑みにする前にちょっと考えてみて下さい。そのヤンチャで困っている問題は性格によるもの?それとも学習をした行動でしょうか?
それによって放っておいても良いものなのどうかも変わってくると思います。


行動とは日々変化していくもの。性格は個性。
陽気で活発な犬を飼っていて、それをトレーニングでおとなしい子にしたいという考えはちょっと違う気がする。
ゴミ箱を漁るとか、家具をかじるなどの行動は変えられると思いますが、その犬の個性自体はどうか潰さないでほしいな。

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posted by 安田和弘 at 19:55| Comment(0) | ドッグトレーニング